序論。温故知新と紆余曲折
どうも、COWCOWです。 まだ当てられてないうちにブログを書いてやろうと思います。というのも、書く内容がしっかり思い浮かんでしまったからですね。 同期2人を名乗る人から、ブログが上がっていたので、それに対抗してというやつです。だから3週目のブログは免除してください。 「過去を語る、特に栄光を語るようになればそれは人として衰退の始まり」という信念があったので、実は私はあまり過去について話してきませんでした。たまたまみたいな所もありますが。しかし、この場を以てなぜ私が演劇サークルに入ったのかをしっかりさせておこうと思います。 実は、サークルに加入する段階で、ちょっとした嘘?を2つ吐き続けてきました。1つは、私が演劇未経験ということです。実質未経験という所もありますし、なんなら嘘をついて良かったとすら思っていましたが。私が演劇を始めたのは小学三年生の頃でした。当時、学習発表会という名前で、国語の授業でやった物語を全校生徒の前で発表するという機会がありました。理由は忘れてしまいましたが、「さんねんとうげ」という演目で、おじいさんの役をやりました。知っている人向けには、三年峠で転んでしまった所を演じたのですね。この役が、結構楽しかったという記憶もあるのですが、それ以上に当時四年生の担任だった先生が、なぜか私の事を気に入り、いろいろな学年の生徒の前に連れて行かされて、その転んでしまった時の演技をさせるという所業をさせまくっていたのです。まあ、小学生男子なんて基本馬鹿ですので、私も調子に乗ってノリノリでやっていたというのが本当の所です。出る杭は打たれるのが公立小学校というものですから、その後正直あまりいい思いをしなかった経験も多くありますが、調子に乗った私はその後も毎年のように学習発表会に出続け、中学校に入っても発表の機会があれば進んで出ていました。ちなみに、なぜ演劇部に入らなかったかということですが、中学校に演劇部が無かったこと、吹奏楽部に魅力を感じたという理由で十分でしょう。そこで、悪い意味で自分の演技に自信を持ってしまいました。高校に入り、吹奏楽部は続行しましたが(演劇部の部員が0人だったから)そこでも発表の機会があったので、おじいさんの役は多いものの演劇を続けました(1,2年目のクラスでなかなかいい賞を取った)。我が校では、三年生の演劇はかなり本格的で、主演男優賞や助演男優賞がありました(女優も同じように有)。当然、悪い自信を持ち続けていた私は、その男優賞を取れるものだと思い込んでいました。あいにく主役ではありませんでしたが、私は私に出来る事を、目立つ助演(あまり褒められる事では無い)になってやろうと思っていました。しかし、現実というのはそう甘くありません。それは、人生においてはほんの些細なことかもしれませんが、調子に乗った青年の鼻を折るには十分過ぎる現実でした。クラスの発表で三位、助演男優賞は私のクラスの別の人の手に渡ったわけです。ああ、そうか。私は所詮他の人に生かされているだけであって、決して自分の技量が優れている訳では無いと、環境に恵まれすぎているあまり、自分の技術を過信してしまったのだと。2年生の時の総合的な学習の時に演劇の事についてしっかり学びましたが、それすらも活かすことが出来なかったのだと。私はそれからというものの、あまり目立つような事はせず、ましてや何かを演じるという機会は無くなりました。そんな感情は、その後待ち受ける激動の浪人の1年でついぞ忘れてしまったものだと思っていたのです。 浪人の話も少ししたいのですが、そんなことをすればさらに長くなってしまうので割愛しますが、私がついた嘘の二つ目は、演劇サークルに加入するきっかけです。多くの人には、吹奏楽部が高槻に無いとか、演劇に興味があったとか言っていましたが、私が演劇サークルに加入した本当のきっかけは、自分とは何かをはっきりさせるため、そして自分の演技力を上げようと考えていたからです。何かと周りに生かされることが多かった私は、つい最近まで、自分とはどういう存在なのか、答えを出せないままでした。別に自己主張が弱い訳でもなく、主体性が無いわけでも無く、ましてや好きなものが無いわけでも無いのですが、自分とは何かについて、色々と考える機会がありました。私は、悩みに対して演技することによって解決するのではないかと考え、なるべく普段の自分とは違う役を演じて、私を知ろうとしていたのです。また、演技力を向上させ、何かを得ようとしていました。それが将来、何の役に立つかなんて考えていませんでしたが、おそらく、今後かつてのような調子に乗らないように、本気で取り組もうと考えていたのだと思います。わたしがアンサンブルでも、変な役でも、普段の自分ではあり得ないような役でも、音響から遠ざかってしまっていても、役者にこだわっていたのはこういう所からだとおもいます。 そして、経験者と語るには技術的に足りず、期待外れと思われるのも良く無いと考えたのか、「形式上未経験」を騙り、サークル加入の門を叩いたというわけです。 私の過去なんぞに興味を持つ人は少ないかも知れませんし、まさかここまでしっかり読んでくださる方がいるかもわかりませんが、こういう思いを吐き出すことができてなんだかすっきりしたような気がします。あいにく、今の私にはこなすべきタスクが多いせいでかつてのような情熱はなかなか取り戻し難くなってしまいました。今後役者を続けるかどうかなんて分かりませんが、少なくとも学生時代最後の役者、悔いの無いように推し進めて参りたいと思います。
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