終論。初志完凸
どうも。最後のブログを書く事になってしまいました。COWCOWです。 私は、というかおおよそほとんどの人間は生来、一人で生きていく事はできません。という話を前回したと思います。今回は、私の大学生活+αを主に万絵巻中心に振り返って見たいと思います。初めに言っておきますが、今回のブログクソ長いです。
高校卒業後、大学入学試験に全落ちした私は、高卒で働くつもりではなかったので、駿台予備学校に入学させてもらいました。一つの目標に向かって周りのライバルと共に高め合う。これぞ青春といった感じでしょうか。なかなか居心地が良かったように思います。しかし、ここで知り合った人達の連絡先を一つも得る事が出来ず、駿台を去ると共にさよならとなってしまいました。割と好きな人とかもいた以上、とても残念でしたね。今でも逢いたいと思えるような人でした。第一志望は譲ってしまったものの、関西大学に良いご縁があった私の大学生活。始まりは、コロナでした。コロナのせいで、4月から入団することが出来ず、また特に何もすることができない日々が続きました。一応、その頃にヤマハグレード演奏の五級を取得する練習をして、資格を獲得することができたというものですが、この頃の記憶がほとんどありません。ずっとモンハンばかりしてたような気がします。
そんな生活に終止符を打つことができた、10月の入団。今になって思ったのですが、当時の私はそれはもう非っっっ常に手厚い歓迎を受けました。おそらく、当時の先輩方は唯一入ってきた新入生を、死んでも手放したくなかったのでしょう。当の私は、4月から入りたいと思っていたサークルなので、別に辞めるつもりはなかったのですが。右も左も分からぬ私に、一から十、いや百まで徹底的にいろんな事を教えてくださりました。小道具の作り方、編集の仕方、ツッコミの仕方、先輩の名前と特徴etc…すごかったですね。そんな私が最初に見た公演「あやかし」。伝説の四時間公演ですな。まあ「大学の演劇」をほぼ初めて見る私にとっては、四時間くらいするものだと思ってしまいました。先輩達が行う殺陣がかっこよく、オペ席から見る光景はそれはもう刺激的で素晴らしいものでした。この当時は音響、小道具でやっていたのですが、オペをする上で致命的な弱点があります。私は、人と比べてトイレが近く、そんな中で四時間公演をするもんですから、それはもう我慢との戦いでしたね。このときに私は音響には向いていないと思い、疎遠となってゆくのですね。この頃にジキルと会うのですが、当時の印象はマジで謎の人でした。まともに喋ったことが無く、東西の材をいじっている人という印象でした。次の公演、幻の冬公演です。新発が打てないとのことなので、急遽代わりの公演を…とのことでした。本来私はこの公演で役者のメイクデビューをする予定だったんですね。ラーメン屋の役で、今思うとちょっと演技の癖が強すぎたかなと思います。さて、ここでようやく公式に初役者を果たす2021新歓をすることになりました。医者役ですね。共演相手はヨネさんで、演劇の基本をたたき込んでもらいました。飲み込みの悪い私は、なっかなか指導通りに動くことができませんでしたが、それでもマシにはなってたんじゃ無いかと思います。ここで演劇の基礎の基礎、特に「動き」について知りました。私の役者二作目、2021VC公演です。短編のものでしたが、しれっと逃げ出す勇者役をやっていました。この公演の唯一にして最大の欠点、もう見れないこと。そんな面白い公演でした。オンライン稽古がしっかり成立している数少ない稽古じゃないでしょうか。余談ですが、私が競馬を始めたのはこの頃です。さて、ここで私の役者としての重大ポイントを不意に迎えることとなりました。役者三作目、2021夏公演の安達です。後輩でも聞いたことあるんじゃないでしょうか。当初女性役だったのですが、男女比を無理してまで私がオネエになってこの役を頂くことになりました。その影響もあり、ふぇいさんが男役に、だ。ちゃんが女役になるという、なんとも多様性に対応した劇でした。あとついでに初チーフになり、多方面にそれはもう迷惑をかけました。さて、重大ポイントというのは、この頃から本格的に自分の「演技の濃さ」に着目せざるを得なくなってきます。独特な台詞回し、「基本的には」悪い意味で癖の強い動き、そして恥を恥とも思わぬ胆力?。はっきり言って、自ら使いにくい駒になってしまっていた感じは否めません。少なくとも、二枚目の役は回ってこないと薄々感じるようになっていました。でも、それと同時に私はこの頃から、自身の特徴もあってか「敢えて」三枚目を狙いに行っていました。 理由は二つ。自分の強みを活かせると思ったから、そして何より楽しいから。限度はありますが、自分の思ったように色々と出来るという楽しさを覚えてしまいましたね。普段の自分ではあり得ない言動をするような役になりきることを楽しいと思ってしまったという訳です。長い…のでちょっとテンポ良く行きます。四作目、「傀」アンサンブルです。初殺陣です。飲み会のシーンで真弓さん達と延々ふざけていました。また、初の試みとして最初の注意事項言うところが演劇でした。ここでもオネエになりました。たのしかったです。五作目、「鬼武者」アンサンブルです。殺陣二回目ですが、ここで私は「同心」という役を頂きました。完全にたまたま勢いで決まった役でしたが、芸創の初台詞有役ですね。さつきさんとコロ助さんを両隣に、楽ステは色々やってやりました。反省はしていますが後悔はしていません。これも楽しかったです。まあ散々注意はされましたので、これ以降楽ステ前の告知をするように心がけています。ここでオペを挟みます。「戦国SNS時代」。人員不足のため消去法で私が音響チーフ&オペになりました。1年ぶりのオペ、まあ一応なんとかなりましたが、自身の管理能力不足が祟りました。あと、先輩方からメッセージを頂いたのですが、みんな驚くぐらい慰めの言葉が入っていました。六作目、「Second Wish」蕎麦屋店主の役です。マイムに特に注意して、どこに何があるとか、かなりこだわっていました。26期の中に一人27期の人間がいて、28期の演出という不思議なメンバー構成でした。しかも私が最年長という。これも楽ステでやりました。地味にハブさんと初共演です。大道具チーフでした。真弓さんとは三度目の共演ですかね。
七作目、「METRO」、なんと諦めていた二枚目の役が舞い込んで来ました。最初見た時は三度見しましたよ。まさかこんな役をいただけるとは思っていなかったので。勿論、私が今までやったことのない役周りなので、非常に苦戦しました。共演したヨネさんには散々付き合ってもらいました。ありがとうございます。八作目、「ナイトスイミング」中学生の役です。「若返りは無理がある」と散々言われましたが、全く以てその通りでした。一度老けるとなかなか難しいものがありますが、それでも出来ることはやったつもりです。これも色々あって楽しかったのです。共演相手にはなんとぽん酢と先生がいて、めちゃくちゃレアな相手ですねえ。
九作目…とはいきません。ここで秋公演は非役者。小道具チーフです。役者をしなかった理由は二つ、小道具チーフに専念する。それと公務員講座を受けていて、それも同時にこなしたかったから。今思うと、役者やってもよかったのかもしれません。ただ、色々な方が「なんで役者やらんの?」と聞いて下さったのはちょっとうれしかったです。
正真正銘の九作目、「新倫敦に天使はいない」不良の役です。共演相手はMP、ここでも殺陣をしました。台詞が増えると聞いてうれしく思っていたものの、結局増えず、台詞量は多分同心の方が多いという状態に。ただ、その中でも印象に残るような演技が出来るよう、工夫はしたつもりです…。ただ、この公演以降、就活の関係でしばらく役者をやめます。
「シザンサス」は音響補佐でした。先生の補佐ですね。去年の私が陥っていた事と全く同じ状況がそこにはありました。色々しながらだったので、十分補佐出来なかったかもしれませんが、「わかる、わっかるよお」と思いながら補佐してましたね。新歓はなく、TCは大道具にちょっとだけ顔出し。十作目「GOODBY」コタロウは二週間ぶりに帰郷したプログラマー。久々の役者ということもあってか、思ったより声が出ない。また就活を引っ張りまくっていたので、稽古の参加率は多分今までの稽古の中で悪い方。演出には悪いことをしました。その分、様々なイベントは本気で楽しみました。とても良い思い出を作る事ができました。みんなありがとう。十一作目「邂逅」おそらく、一番稽古に参加した(結果的に)公演です。気を引き締めて行った公演で、自分でも考えて無かった、自分に一番合った役をもらいました。その分、求められるものは一番高くなるわけですね…。持ちうるものはすべて発揮しました。ただ、まともに演技を人に教えた経験の無い私には、色々と力不足を感じさせられる場面がありました。特に、事象を言語化することに一番こまりました。最上級生らしくはないですね。十二作目「鴉翼」色々と感慨深いものがあります。稽古をこなして、無事に小屋入り…とはいきませんでした。先日Xにも投稿しましたが、小屋入り一週間前に嘔吐、緊急搬送、40度の高熱…、すべてが終わったと思いました。なんか意識あるのに、隣で入院可能かどうかとかいう話をずっとされるもんですから、本当に終わったと思いましたよ。特に何も無く即日退院することができましたが。ちなみに病名はおそらくノロウィルスの類いとのこと。 演劇の内容に入ると、立ち位置的には悪役になるわけですね。二年前の鬼武者でいう所のふぇいさんの立ち位置です。あのときのふぇいさんは鳥肌が立つほどかっこよかったからですね。そんな役になることがあるもんだなあと思いました。ただ、殺陣がない!!こんな役周りなのに珍しく殺陣がほとんどありません。途中のモブ殺陣に混じるという案もありましたが、衣装の着替えなどが面倒なため断念。なるべく、私の特徴を消しつつ、要所要所で私の癖を放出しました。個人的にはうまくいってたかなと思いますが、それは見てる人の感想に依ります。長いっすね。私の万絵巻人生。最初の方はコロナで、通常であればここからさらにTC、夏、秋が追加であるはずです。どうせ私の事なので、アンサンブルでも役者をやっていたものでしょう。すごく演技がうまいわけでもないのに、良くやったものです。さて、前回のブログで、私は一人で生きていくことが出来ないと言ったと思います。全く以てその通りでした。これだけ役者をやって気付いたことは、結局人を頼って生きていく他無いということです。しかし、同時に人に頼るという事を覚えました。何でもかんでも自分一人の力で行う必要なんてありません。押しつけすぎは勿論だめですが、抱え込みすぎも同じようなもの。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というやつですね。引退する私が言えることは、人を頼って生きましょう。我々の人生、一人で生きていく訳ではないのです。特にチーフをする時、どうしても他の人の手を煩わせるような真似はしたくないなどと、自分の手で問題を解決しようと考えがちですが、そもそもチーフにしかできない最大の仕事は、「他人に仕事を振ること」そして、基本的に私は無能です。おそらく他の人に仕事を振った方が早くて良い物を作ってきます。そんなものです。自分に期待しすぎないようにしましょう。あと最後に一つ。鬼武者の時、さつきさんに「なんだか先輩達がいなくなる実感がなさ過ぎて、涙が出てこないんですよねえ」という話をしました。非常に無礼な事を申し上げてしまったと反省しておりますが、私が卒団する立場になった今でも、あまり卒団した実感が沸いてきていません。昔からそうだったのですが、卒業するという実感が沸くのは人よりちょっと遅いんですよね。まずい、このままでは私は正真正銘の老害になってしまう。相も変わらずつたなくて長い文章でしたが、このあたりで私のブログは終わってきましょう。今後役者をすることがもしあれば、そのときはよろしくお願いします。
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