諸行無常
ヤッキー・Dです。
もう12月。本番まで後10日。
時の流れが早いと感じているのは、ぼくだけではないでしょう。
ぼくたちが過ごすキャンパスは山の上にあります。山の上は思ったより冷え込むので、寒さが苦手なぼくはいつも厚着を装い、稽古に取り組んでいます。
気づけば、気温は冬に相応しいものになっていますし、気づけば、本番がやってくる。
諸行無常とはこのことです。
最近、思い悩むことがあります。
それは、今月末で成人年齢に達することです。
今までぼくは、成人することを今か今かと待ち望むような人間でした。
成人すれば出来ることが増えるからです。
しかし、出来ることが増える分、相応の責任も負う必要があります。
ぼくは、このことを重々承知していたつもりでいましたが、成人目前となった今は「甘かったのではないか」と自問自答しています。
ぼくは、この問題の難しい所を「締切があること」だと考えています。
準備が出来ていなくても答えを用意しなければならない。
正確には、準備が出来ていなくても良いというような考えもあるでしょうが、それは性分に合いません。
白紙で出すぐらいなら、少しでも多くを考えて自分の答えを持つ。
ぼくはそういう人間です。
そして、ぼくにとってこの問題より先に答える必要のあること。
それが、この卒業公演です。
この問題と同じく、演劇にも本番がある以上答えを出す必要があります。
答案用紙に書くことはもう決めてあるので、後は「どう書くか」といった所です。
まあ、「どう書くか」というのが演劇の難しい所でもあるんですが。
諸行無常。
すべては無常であり、永遠は存在しない。
これを「苦」ではなく、「楽」をもって乗り越える。
これがぼくの答えです。